まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- 判定チャート
- 反省と自責の比較表
- 1日3分のワークシート
- 恋愛の場面ごとの言い換え例
- 相談先
補足
この記事は、公的な調査・法令資料・研究論文をもとにした一般的な情報です(出典は2026年10月7日に確認)。取材・体験談・専門家の監修はなく、チャートやワークは編集部が考えた整理の目安で、診断や治療の代わりにはなりません。
自分を責める癖の直し方は?まず「癖」か「関係のせい」かを分けよう
- 見分ける:次の章の判定チャートで、どちらに近いかを確かめます。
- 癖なら:自責の言葉を「反省」の言葉に言い換えます。あわせて、1日3分の書き出しワークを2週間続けます。
- 関係のせいなら:自分の考え方を直すより先に、DVの相談窓口に話してみます。
自分を責めてしまうのはなぜ?主な原因
考え方の癖として挙げられやすいもの
- 完璧主義:80点でも「足りない」と感じてしまう
- 責任を背負い込む:関係のトラブルを、全部ひとりで引き受ける
- 「〜すべき」が多い:「彼女ならこうすべき」と自分に厳しいルールを課す
- 自分への評価が低い:ほめられても素直に受け取れない
相手との関係で「自分が悪い」と思わされるケース
孤独が自責のループを強める
この自責は癖?それとも関係のせい?判定チャートと比較表
判定チャート
- はい → Q2へ
- いいえ → Q3へ
- はい → 【関係のせいの可能性】DVの相談窓口へ(「相談先」の章)
- いいえ → Q3へ
- はい → 【健全な反省】責める必要のない、前向きな振り返りです
- いいえ(同じ考えが何日も続く)→ 【自責の癖】書き出しワークへ(次の章)
- どの結果になった人も、こころの健康相談統一ダイヤルや医療機関への相談を考えてください
注意
このチャートは整理のための目安で、診断ではありません。迷ったら、安全を優先して相談先を選んでください。
「反省」と「自責」の比較表
| 比べる点 | 反省 | 自責 |
|---|---|---|
| 向かう先 | 行動(何をしたか) | 人格(自分はどんな人間か) |
| 時間の向き | これから(次どうするか) | 過去(何度も思い返す) |
| 言葉の例 | 「次は連絡を早めにする」 | 「私はいつもダメ」 |
| 終わり方 | やることが決まれば終わる | なかなか終わらない |
| 相手との関係 | 話し合いにつながりやすい | 謝りすぎて、対等さが崩れやすい |
| 場面 | 自責の言葉 | 反省の言葉 |
|---|---|---|
| 既読スルー | 「重い私が嫌われたんだ」 | 「相手が忙しいのかも。明日まで待って、返事がなければ一度だけ聞いてみよう」 |
| 喧嘩 | 「全部私のせい」 | 「言い方がきつかったところは謝る。相手の言い分も聞いてみよう」 |
| 振られた | 「私には価値がないから」 | 「合わないところがあった。次は早めに気持ちを言葉にしてみよう」 |
| 浮気された | 「私に魅力がないから」 | 「浮気を選んだのは相手。私がこれからどうしたいかを考えよう」 |
セルフコンパッションのやり方|1日3分の書き出しワーク
3つの要素
- 自分へのやさしさ:友達にかけるような言葉を、自分にもかける
- 共通の人間性:「失敗するのは自分だけじゃない」と知る
- マインドフルネス:起きたことと自分の考えを分けて見る(反対は、つらい気持ちに飲み込まれる「過剰同一化」)
研究で分かっていること
補足
研究の対象は主に専門家が組んだプログラムです。下のワークは3要素に沿った自習用で、同じ効果が出るとは限りません。
1日3分ワークシート
- [ ] ①起きたこと(事実だけ):例「21時に送ったLINEに、翌朝まで返信がなかった」
- [ ] ②責めた言葉と責任の割合:例「私がしつこいから」。自分・相手・状況・タイミングに、合計100%になるよう割合を分けます。例:自分20%・相手30%・状況(相手の仕事)40%・タイミング10%
- [ ] ③友達に同じことが起きたら、なんて声をかける?:例「一晩返事がないくらい、よくあることだよ」
- [ ] ④同じ経験をしている人は多い、という一文:例「返信を待って不安になるのは、多くの人に起きること」
- [ ] ⑤次にやることを1つ:例「お昼まで待って、返事がなければ一言だけ聞く」
| 日 | 自責の強さ(0〜10) | 日 | 自責の強さ(0〜10) |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 8日目 | ||
| 2日目 | 9日目 | ||
| 3日目 | 10日目 | ||
| 4日目 | 11日目 | ||
| 5日目 | 12日目 | ||
| 6日目 | 13日目 | ||
| 7日目 | 14日目 |
恋愛で自分を責めるときのケース別対処
既読スルー・喧嘩のあと
振られた・浮気されたとき
モラハラで「自分が悪い」と思ってしまうとき
- 相手の機嫌を見て、自分の行動を決めている
- 友達に会うのに、許可が必要
- スマホやSNS、位置情報をチェックされる
- 「お前のためだ」と言われながら、否定され続ける
注意
当てはまる項目があるなら、ワークより先に相談窓口を使ってください。相手に気づかれない時間や端末から連絡するのも、身を守る方法のひとつです。
相談先と、法律で受けられる保護
状態別の相談先
| 状態 | 主な相談先 |
|---|---|
| 眠れない・食欲がない状態が続く、毎日の生活がつらい | 心療内科・精神科、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556) |
| 怒鳴られる・監視される・行動を制限される | DV相談ナビ(#8008)、DV相談+(0120-279-889) |
| 身の危険を感じる | 110番 |
- こころの健康相談統一ダイヤルは、かけた場所の都道府県・政令市の公的な相談窓口につながります(厚生労働省「まもろうよ こころ」)。
- DV相談ナビ(#8008)は、最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります。受付時間は各施設の時間です(内閣府男女共同参画局)。
- DV相談+は、内閣府と一般社団法人社会的包摂サポートセンターが運営し、電話は24時間受付です(DV相談+公式サイト)。
相談しにくいのは、あなただけではない
改正DV防止法で広がった保護命令
- 接近禁止命令などを申し立てられる人に、「自由・名誉・財産」に対する加害を告げて脅された人が加わりました
- 心身に重大な危害を受けるおそれがある場合にも出せるようになり、精神的な被害も対象になりました
- 接近禁止命令の期間が 6か月から1年 に延びました
- 電話等禁止命令の対象に、連続したSNS等の送信や、位置情報を承諾なく取得することなどが加わりました
- 命令違反の罰則が「1年以下・100万円以下の罰金」から 2年以下・200万円以下の罰金 に引き上げられました(刑罰の名称は、2025年6月の刑法改正で懲役から拘禁刑に変わっています)
注意
保護命令の対象は、配偶者・元配偶者・事実婚の相手と、生活の本拠を共にする(または共にしていた)交際相手です。別々に暮らす恋人からの被害は、ストーカー規制法などで警察に相談する道があります。くわしい条件は窓口で確認してください。
やってはいけないNG対応と再発防止のコツ
NG対応
- 「また責めた」と、責める自分を責める:自責が二重になります。
- 夜中にひとりで考え続ける:同じ考えが回るだけで、次の行動が決まりません。
- 相手に「私が悪い?」と何度も聞く:ほっとするのは一瞬で、また不安になりがちです。
- 関係のせいなのに、自分の考え方だけ直そうとする:Q2で「はい」なら、まず窓口へ。
- 相手の「お前のせい」をそのまま書き写す:ワークシート②を自分100%にしないよう気をつけましょう。
再発防止のコツ
- きっかけをメモする:「夜」「既読スルーのあと」など、自責が強くなる場面を書きためます。
- 夜に結論を出さない:「判断は翌朝」と決めておきます。
- 「いつも」「全部」に気づく:この言葉が出たら、比較表の「反省の言葉」に言い換えます。
- 話せる人を2人以上持つ:ひとりで抱え込まない仕組みを作っておきます。
- 2週間ごとに記録を見返す:0〜10の数字の変化を確かめます。
まとめ|今日からできる3つのこと
よくある質問
自分を責める癖は、どれくらいで直りますか?
セルフコンパッションは、自分を甘やかすことになりませんか?
モラハラで「自分が悪い」と思ってしまうのは、私が弱いからですか?
自分を責める人の特徴に当てはまったら、病院に行くべきですか?
補足
統計や制度は、各資料の公表時点のものです(2026年10月7日確認)。最新の内容は、各機関の公式サイトで確認してください。




